【子どもに自信がないと感じたとき】自己肯定感を育てる声かけと家庭でできる関わり方
「うちの子、なんだか自信がない気がする…」「すぐに“どうせできない”と言ってしまう…」
そんな様子を見ると、親としては心配になりますよね。
でも大丈夫です。自己肯定感は「生まれつき」ではなく 家庭での関わり方によって後から育てることができる力 です。
この記事では、子どもに自信がないと感じたときのサインや、自己肯定感を高める声かけ・家庭でできる関わり方を、児童発達支援の現場経験も交えてご紹介します。
子どもに自信がないときによく見られるサイン
以下のような言動が多い場合、「自己肯定感が不安定になっている」サインかもしれません。
- 何かをやる前から「できない」「無理」と言う
- 失敗するとすぐに泣く・投げ出す
- テストや競争を極端に嫌がる
- 人と比べて落ち込むことが多い
- 注意されると必要以上に落ち込む
これらは「弱い性格」ではなく、「自分にOKを出す方法」がまだわからないだけ です。
自己肯定感とは?「結果」ではなく「存在そのものを認められている感覚」
自己肯定感とは、
- 「自分はダメなところもあるけど、それでも大丈夫」
- 「失敗してもまた挑戦すればいい」
と 自分を丸ごと受け止められる心の土台 のことです。
この土台がある子は、多少失敗しても立ち直ることができます。逆に、「失敗=自分の全部が否定された」と感じてしまう子 は、挑戦すること自体を怖がってしまいます。
【自己肯定感を育てる声かけ例】結果より「過程」と「存在」を認める
● 「すごいね」より「がんばってたね」
✖「すごいじゃん!100点!」
〇「ここまで頑張ったの知ってるよ。結果より、最後までやったことが素敵だね」
● 「できた」「できない」ではなく「やろうとしたこと」を褒める
✖「できなかったね」
〇「やってみようとしたのがすごいよ」
●「ありがとう」「助かったよ」をたくさん伝える
- 「お皿運んでくれて助かった!」
- 「教えてくれてありがとうね」
評価ではなく“感謝”を伝えることで「自分は役に立てる存在なんだ」と感じられます。
自信がない子ほど「比べられること」を怖がっています
- 「お兄ちゃんはできたのに」「○○ちゃんはもっと頑張ってるよ」
- 「前はできたでしょ?なんで今日はできないの?」
こうした言葉はつい言ってしまいがちですが、子どもの心を一気に縮こまらせてしまう言葉 でもあります。
比べるなら 「他人」ではなく「過去の自分」と比べてあげる ようにしましょう。
〇「昨日より早く片付けられたね」
〇「前は怒ってたのに、今日は泣かずに伝えられたね」
自己肯定感を高める家庭の習慣
- 1日1回「ぎゅっとハグする」
- 寝る前に「今日のよかったこと」「嬉しかったこと」を一緒に話す
- できたことより「挑戦したこと」「途中でやめなかったこと」を褒める
スキンシップと対話の積み重ねは、どんな言葉よりも 「愛されている安心感」 を与えてくれます。
まとめ:自信は「成功体験」ではなく「愛され体験」から育つ
- 自己肯定感は「うまくいった数」ではなく 「大丈夫だよ」と支えてくれた経験 から育つ
- 結果ではなく プロセスと気持ち を認める声かけが効果的
- 「愛されている」という安心感こそが、子どもの挑戦する力につながる
子どもにとって、
「どんな自分でも大丈夫と言ってくれるママの存在」こそが、最高の自信になります。
今日も大丈夫。あなたの関わりは、確実に子どもの心を支えています。
